「知識はあればあるほどいいものです。だからこそ、基礎から学びに来ました。先輩方、よろしくお願いいたします」
「往来でやっていいこと、悪いことの判断がつきませんか?先生に見つかる前でよかったですね、私の説教だけで済みますよ」
「……いらないと言いましたが、いらないと仰るのであれば貰ってあげてもいいですよ。私はいらないんですけど…ほ、本当ですよ!」


【名前/原型】 テホ(Tejo)/ Gヤドキング♀
  フルネーム:テホ・レガラール(Tejo=Regalar)
【学年/年齢】 1年生 / 16歳
【身長】 155cm
【一人称/二人称】 私(わたし) / 貴方(あなた)
【呼び方等】(先輩、先生)〜先輩or先生(同学年)〜さん
【好き/嫌い・苦手】 授業、魔法薬の研究・開発、読書、甘いお菓子 / 人付き合い、運動、甘い香り、ショッピング

「数字や見える形で結果がわかるので、勉強や研究が好きです」

 魔法使いの弟子で、自身の魔法知識を見直すために入学をしてきた真面目な少女。
「趣味は勉強」というほどで、授業態度良し、予習復習も欠かさない優等生ぶり。授業以外では図書室で分厚い本をずっと読んでいる。
人付き合いが苦手とよく口にするのも、学校に来るまではずっと引きこもって魔法薬の研究をしてばかりで友達が出来なかったから。
このままでは永遠に孤立してしまう…と危惧した師匠の勧めで入学をすることになった。(だいぶ本人は渋った)
 話し相手が師匠しかいなかったので、年齢関係なく敬語で話す。
敬語だが物怖じせずズバズバ言ってしまう愚直さがあるせいで、周囲から嫌煙されることもしばしば。
そのために近寄りがたいオーラを醸し出しているのだが、見過ごせないことがあればつい口を出してしまう学級委員長タイプ。
さらに相手から疎まれやすい性格の自覚があることで、素直に謝ったり許容することが下手。
本人が思っている以上にまだまだ子供な中身。
 将来は師匠のように周囲から信頼される優しい大魔法使いになる!と大きな志を抱いており、コミュニケーション下手を克服しようと努力をしている。
卒業後の進路はともかく、優秀な成績で卒業して師匠に褒めてもらうことだけを考えている。

「甘い香りに騙されてはいけませんよ!堕落の始まりで…だ、ダメですからね!」

 海岸沿いの森で自給自足という田舎育ち。孤島なこともあり世間知らずのまま育った。
そのため、現在の都会の目まぐるしい日々に戸惑いを隠せないでいる。
裕福な生活をしていなかったこともあり、財布の紐が非常に固い。自分で買い物もしたことがないのでお店の前で右往左往している姿がよくある。
そもそもお店って…?物々交換ではない…?とお金を使う機会が少なかったことから、店員との会話もおっかなびっくり。
だがここで逃げては立派になれない!と日常生活を猛勉強中。
余談だが、研究していた魔法薬が甘い香りばかりだったせいで同種の香りが苦手だったが、『お菓子』という概念を知ってしまったことで財布の紐が危機を迎えている。
師匠の言いつけ通り我慢をしているが……堕落の味を知ったことをひどく後悔している。    

「いつか師匠のような素晴らしい魔法使いになりたいんです」

 媒体はフラスコやビーカーなどのガラス。中の液体は抽出した高濃度魔力。
得意魔法はまだ模索中。図書室などにある大量の魔法書を解読しては、魔法薬を作っている。
自身の知識は偏りがあったなと学ぶことが多くあり、好奇心の赴くままに試行錯誤を繰り返している。
 眼鏡は伊達で媒体使用のガラスと同一のもの。目の防護として普段からかけている。
テホは魔力量が多い体質かつ感受性もやや高めで、眼鏡が他者からの魔力が目を通して流入してくることを防ぐ役割を果たしている。    

「正直、貴方たちの殆どは恵まれた生活しかしてないでしょう。どうぞそのまま知らずに暮らして下さい」

 出自不明。貧困街でひとり暮らしていたが、魔力の才能を見抜かれ『師匠』に拾われ育った。
テオ・レガラールという名は師匠から授かったもので、今ではとても誇りに思っている名。
拾われた当初は人間不信だったが、辛辣な物言いをしても許され、新しい魔法が使えれば褒められ、優しさに触れたことで人を信頼できるようになった。
自給自足の暮らしだったが、衣食住と師匠がいれば十分な幸せだった。
それなのに全寮制の学校に入学を勧めるなんて?とさんざん癇癪を起したが、最終的には納得して入学を決意した。
言葉遣いを正し、入学祝にプレゼントされた新しい服と帽子を身に着け、夢いっぱいの旅立ちとなった。

▼交流にあまり関係のない昔話(クリック開)

「私はそんなもの作っていません。危ないものなら師匠が教えてくれるはずですから」
 とある魔法使いが見出した魔法の才能、それは『毒を作る』こと。
幼子の魔力は禁書に載る毒薬を生み出すのに最適だった。
師匠は少女を拾い、毒の名を冠する赤い実の名をつけ、その魔力を利用した。
十数年をかけて盲目的に信用させ、研究に没頭する少女は言うがままに薬を作る。
少女に読ませた本は全て禁書とされたものばかり。何も知らない少女は解読に夢中になる。
この魔法使いですら解読できなかった本の暗号を次々と紐解いては、薬を作る。
魔法使いは歓喜した。魔法使いは数々の猛毒を手中にした。
少女は『毒』という概念を知らない。甘い香りのするものは『悪』だと言い聞かせられたから。
"甘い香りに騙されてはいけないよ。それは人を堕落させる悪の誘惑だから"
"完成品も試作品も預かろう。決して惑わされて口にしてはいけないよ"
万が一、好奇心から毒を口にすることがないようにと何度も言い続けていた。
 そんな少女を人目に曝すことなく、2人で暮らしていたある日。
"『この世の苦しみから解放される秘薬』をばらまく悪魔がいる" という不穏な噂が広がっていた。
居場所を突き止められ、毒を作る少女を始末されては困ると判断した魔法使い。
管理の行き届いた安全なところへ預けよう。卒業する頃には噂を消しきれるだろう。
焦った魔法使いはまだ何も知らぬ少女へ言った。 「テホの才能はまだ伸びるから、学校って所へ行ってみない?」
 欲に眩んだ魔法使いがこの判断は誤りだと気づいた時には手遅れだった。
「テホが"毒"を作っていたと気づいてしまうじゃないか」

 

◆絡み◆

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